彩花の日記
作者:h-yama
季節は秋。だけどもうじき冬になる。
そのため、風は少しづつ冷たくなっていく。でも、日差しは穏やか。
そんな中で、智也と恋人として過ごす季節が一つ増えようとしていく。
幼かった私の恋心。でもそれは経験と共に少しづつ大人になっていこうとする。
そんな中で私は智也を愛するということの意味を覚えていった。
幼馴染で、家が隣同士ということもあって、私は自分の本当の気持ちに気付いていなかった。
色々な困難はあったけど、智也と一緒にそれらを乗り越えてきた。
智也を想う気持ちを忘れず、これからもすっと、思い出を胸に刻めるように…。
あの時、もっと抱きしめていて欲しかった。私の愛がもっと強くなるように。
智也は時々不安になるかもしれない。それは私も同じ。
そんなときがきたら、何も言わずに傍にいてほしい。
智也、あなたと幼馴染で、それ以上に恋人同士になれて本当によかった。
この先、どんな困難が訪れても、私はずっと、智也の傍にいられるよね?
周りにある数々の情景に智也と私の足跡が刻まれていく。
そうしていくうちにたどり着いたのは、智也のことが好きという私の揺るぎない心だった。
その一途な情熱を絶やさずに過ちがあっても許しあえた。
私をそんな気持ちにさせてくれたのは、私の全てを信じて見守っててくれた智也、あなただった。
もし、これが夢だったら、ずっと覚めないで欲しい。
二人だけの未来予想図を描けたら、これからも智也と一緒に歩いていける。
本当に初めてだった。こんな大切にしたい想い。
誰も、唯笑ちゃんでも触れないこの絆は、ずっと結ばれているよね?
…智也…
私は顔を赤くしながら日記をパタッと閉じる。
我ながら恥ずかしいことを書いてしまった。でも、どこか甘酸っぱい気分。
窓から智也の部屋を見る。暗くなってるってことは、智也はもう寝たのかな?
きっとそうだよね。だって、明日は私とデートするんだもん♪
それを考えるとまた顔が赤くなる。
でもこれは私の素直な気持ち。
智也は誰にも渡さない。そう、唯笑ちゃんにも。
そして、絶対に、将来は智也と…キャッ♪
そんなことを思いながら、私は眠っていった。
<あとがき>
ある歌を聴いて、かなりの部分を参考にしました。すぐにわかると思いますが…。
こんな短編小説もあっていいのではと思って書きました。
かなり短文ですが、以上です。