第21話

「目を覚ますとき…」

孝太郎と律子のニラみ合いから少しした後、みんなはそれぞれ組み手などをやっていた。
そんな中、沙羅は孝太郎を相手にして技の練習をやっていた。
沙羅は手合わせをするとき、緊張して震えることがあったのだが、いつからか自信を持って戦えるようになった。
そのとき、沙羅は右足で2発の蹴りを繰り出し、3発目の蹴りを右足の踵蹴りをするように払った後、軸足を左に変えて払い蹴りを繰り出すと、再び軸足を右に変えて踵蹴りを繰り出した。
だが、沙羅は自分なりに編み出した五連脚に満足したのか、繰り出して片足だけで立っていたところへ孝太郎が沙羅の軸足に払い蹴りを当てた。
「きゃっ!」
沙羅はこけそうになって腕で防ごうとしたが、体が床に突くことがなかった。孝太郎が腕を引っ張ったからだ。
「繰り出した後、満足せずに次の攻撃に移ることを考えたほうがいいぞ」
「う、うん」
沙羅は何とかして体制を整える。そして、京子直伝の連続攻撃を繰り出したが、孝太郎は片手だけで全て防いでいた。
沙羅は驚きながらも攻撃を続け、そのうちにいつの間にか孝太郎の掌が目の前に来ており、硬直してしまった。
「うっ…まさか連続攻撃を片手だけで全部防ぐなんて…」
「まあね。でもまぁ、少しづつだけど、確実に強くなってる」
これを聞いて沙羅は微笑む。
「んじゃ、目を閉じて攻撃を回避する練習でもしようか?」
これを聞いて沙羅は硬直する。
「その反応は普通だけど、真っ暗闇の中で何も見えないときに困るぜ?」
「う、うん…」
「基本は目を閉じて心を落ち着かせて何も考えない。そして体全体で感じるものに神経を集中させる。今は何もしないから、目を閉じてみろ」
そう言われて少し安心したのか、沙羅は目を閉じた。そこへ孝太郎は目を開けられても何も見えないようにするため、自分のバンダナを外して沙羅の目を隠すように巻いた。
「目を閉じる前と比べてどうだ?」
「…周りの音が、少しだけよく聞こえる…」
「人間の五感の8割を占める視覚が封じられ、その分他の感覚が鋭くなるんだ」
そう言って孝太郎は試しに沙羅に向けてストレートを放った。とはいっても横にそれる程度に外したのだが…。
沙羅は当たる直前に瞬時に孝太郎のストレートを回避した。
それを見た孝太郎は今度は左のストレートを沙羅の額めがけて放った。だが、沙羅はそれも右に動いて回避した。そこへ孝太郎は脚払いをかけたが、沙羅は飛び上がり、ついにはとどめの掌の一撃も両腕をクロスさせて防いだ。
「なかなかやるな」
これを聞いて沙羅はバンダナをずらす。
「よくわからないけど、何かが向かってくるのを感じて…気がついたら回避してて…」
「最初はそんなものさ。普通は目を閉じるなんてことは怖くて出来ないんだけど、相手の攻撃が鋭ければ鋭いほど、目を閉じてると鋭く感じるから回避しやすい。それが、風読みの回避(かぜよみのかいひ)だ」
説明し終えた後、沙羅はバンダナを目が隠れるように直し、それを見た孝太郎は目に見えないほどの素早い連続攻撃を繰り出したが、沙羅は風の流れに身を任せるかのように全て回避していた。
それをみんなはただ驚きの表情で見ているだけだった。
孝太郎はとどめの一撃として両掌を当てようとしたが、沙羅は両腕を掴んで巴投げを繰り出し、孝太郎は流れに乗って足から着地した。
「なかなかやるな」
そう言われて沙羅はバンダナを外す。その表情は何かに満足したかのようだった。
「なるほど、わしを相手に目を閉じる理由はそれだったのか…」
「へぇ、風さんとお友達なんだねぇ」
春江が納得しているところへ、英次が無邪気に言う。
「修行中に訓練したからかな?そのときはもっと大量だったけどね」
「大量って、何が?」
孝太郎が頭を書きながら言うと沙羅が聞いた。
「電動マシンガンのBB弾」
これを聞いてみんなは驚きの声を上げる。
「相当辛い修行だったんだな。でなきゃぁ習い始めて5年でそんなに強くならないぜ」
翔が恐る恐る聞いた。
「まぁね…だけどあの修行はお勧めできない。下手すれば命を落としかねないからな」
「命を落とす…」
沙羅が怯えながら言った。
「俺の修行中は常に生きるか死ぬかの瀬戸際だった。一週間も水だけで生活したり、凶暴な熊や毒蛇との死闘になったり…でも、それらは生きるための力をつけるために必要なことだった…」
これを聞いてみんなはぞっとした。
「相当な修羅場だったのね…」
京子が聞いた。
「ああでもしなきゃぁ、人は生きるための本能が働かないって言われて…そりゃぁ何度もこのまま死のうって思った。でも、俺自身がそれを許さなかった。気がついたらほとんどの修羅場を潜り抜けてて…」
「そのおかげで、今の海原君がいるのね?」
留美が聞くと、孝太郎は何も言わずに頷いた。
全体的に暗いムードが漂っていた。が、約一名、そんな状況を知らずに乱入し、しかも大胆な行動に出る者がいた。
「え・い・じ・く〜ん♪」
「あうっ!!!」
夏目が英次に後ろから抱きつき、英次はいきなりのことで自分の体を支えることが出来ずにバタッとうつぶせに倒れた。
夏目もそれに逆らうことなく一緒に倒れたため、英次に覆いかぶさるようにしている。
「な、夏目さん!!!」
それを見て最初に大声を出したのは仁美だった。そして、夏目を英次から無理矢理引き剥がそうとする。
が、夏目を引っ張ったとき、夏目の腕の中に英次がいたため、そのまま英次も引っ張られたような状態になった。
「ち、ちょっと、英次を離しなさい!!」
「イヤよ。私は英次君のことが好きだからこうしたいの」
「な、夏目さん…恥ずかしいよぉ…」
英次は真っ赤になりながら夏目の腕の中で抵抗の声を洩らす。
「英次は絶対に渡さないわよ!!」
「ふふ。私は隙があれば本気で英次君を奪うつもりよ…こんな風にね」
そう言って夏目はニヤリと笑ったと思うと、英次を振り向かせ、唇を自分の唇で塞いだ。
これを見てみんなは驚く。中にはうらやましく思う者もいた。
そんな中で、留美が沙羅に耳打ちした。
「沙羅ちゃんも気をつけたほうがいいわよ?」
「何を?」
沙羅も耳打ちで聞き返す。
「うっかりしてると、海原君を誰かに取られかねないわよ?海原君、今でも英雄として慕われて、しかもかなりの人気者だから」
「う…確かに…孝太郎君はきっぱりと断ってるから心配ないけど、用心したほうがいいわね…」
「そうよ。海原君だけならいいけど、翔もいつからか人気が上がってるからなぁ…お互いに修羅場になるわね」
「翔?留美ちゃん、いつから日向君のことを名前で呼ぶようになったの?しかも呼び捨てで…」
これを聞いて留美はただ満面の笑顔でいるだけだった。
こんなことを話している傍ら、夏目は英次から唇を離した。
英次は力が抜けてそのまま倒れそうになったが、そこへ孝太郎が駆け寄って支えた。
「ったく、キスぐらいでへなへなとなるなや」
「それだけ純情なんじゃない?」
誠司が呆れ顔で言うと、孝太郎が言った。
仁美と夏目はいつの間にか外へ行き、そこで激戦をやっていた。
しばらくして、ズタボロで戻ってきたのは言うまでもないだろう…。

夕飯になり、英次は小柄な体に似合わず大食らいだった。それをみんなは呆れた表情で見ている。
「よく食うなぁ…」
「喫茶店でも一回の食事でデザートにケーキをいくつも注文するぐらいだからな…」
翔が呟くと、その横に座っていた孝太郎が言った。
「あんなに食われると、わしらの分がなくなってしまうわい」
春江が言うと、みんなは笑った。

みんなは夕飯を食べ終わり、自由時間ということもあって得にすることがないので道場で雑談などをしていた。
ちなみに英次は春江と買い物の手伝いに行っててこの場にいない。
「でも、海原君はやってくれるわねぇ」
ふと美希が孝太郎に言った。
「ん?何が?」
「英ちゃんのホラー恐怖症を治してしまうなんて…姉の私でも無理だったのに」
「ちょっとづつでいいから慣れていけばいいって言っただけさ」
「けど、なんかつまらんわ。あれだけ怯えとったのに今はそれを笑って聞き流しやがって…ぐあ!!
誠司が愚痴るように言うと、美希の拳骨が誠司の額に向けて飛んだ。
「ったく、英ちゃんの恐怖症をおもちゃにして遊ぶなんて、最悪もいいところよ」
「それはいいけど、いつからかあの小説を笑って読むようになるんだから…」
仁美が顔を少し青くして言うと、周りのみんなも青くなった。
「それを聞いたときは俺も青冷めたよ。ホラーマニアの友人から聞いて一番怖い小説をプレゼントしたんだけど、それまでも楽しんでしまうなんて…」
孝太郎は「こんなことなら一番怖くない小説にしておけばよかった」と思った。
「なんか別の意味で英次君が怖いぞ」
翔が言うとみんなは深く頷いた。
「それは青い龍も同じやないか!半年前の怪談話は迫力ありまくりやったぞ!」
誠司が言うと、孝太郎と美希以外の全員の顔がさっき以上に青くなった。美希はただ頭に?を浮かべているだけだった。
「な、中村君…お願いだから思い出させないで…」
律子が震えながら言った。あの日以来、ふとしたことで孝太郎の怪談話を思い出すと震えてしまうそうだ。
「そうだぜ…あのあと、みんな恐怖のあまりに震えて眠れなかったんだからな」
翔が言うと、一番の被害者である誠司も真っ青になった。
「ただいま〜♪あれ?みんなの顔、真っ青だけど、どうしたの?」
買い物から帰ってきた英次が道場に入ってきて、みんなの様子を見て聞いた。
「い、いや…なんでもない」
孝太郎が少し慌てながら言った。英次は美希と同じ様に頭に?を浮かべているだけだった。

次の日、朝は軽い運動をやって、それから少しした後に試合を行った。
だが、孝太郎と英次は最後にやることになった。最強と言うこともあり、二人の勝ちは確実になるとのことだ。
「つまんねぇの」
「そうだねぇ…」
孝太郎が壁にもたれて愚痴ると、横にいた英次も相槌を打った。
「ま、みんながどれだけ強くなったかを見るのもいいかもな」
「孝太郎さんの意見に同感」
こんな話をしている二人とは別に抗議を突きつけたメンバーがいた。
「な、なんで青い龍と英次が最後になるんや!?」
「俺もそれには腹が立ったぜ。初心者には不向きな相手ってのが原因らしい」
「かーっ!あいつらがおらんとつまらんわい!」
誠司と翔だった。孝太郎と英次が抜けたことにかなりの不満を持っていた。
ちなみに二人を外したのは京子と律子だった。本当はこんなことはしたくなかったが、二人に対して怯える生徒がいっぱいいたため、最後にせざるを得なかったのである。
「ごめんね。二人とも…」
京子が孝太郎と英次の前に立って謝罪した。
「しょうがないですよ。怯える生徒がいるなら、その怯えを取り去るしか…で、初心者たちの怯えはなくなったのですか?」
「まぁね。最後に思う存分戦って不満を発散させればいいでしょ?」
孝太郎が聞くと、京子は頷いた後に笑顔で聞いた。
「そっか…じゃぁ決まりだね♪孝太郎さんとの勝負に備えてウォーミングアップしておこっと♪」
英次は笑顔で立ち上がって準備体操を始めた。
孝太郎は横で微笑むだけだった。
「龍よ、お主は気づいておらんじゃろうな…」
春江が呟いたが、誰も気付かなかった。
そして、試合が始まった。
最初は初心者同士の試合になり、次に中級者同士、そして上級者同士の試合になる。
だが、初心者が少ないこともあって試合は知らない間に終わり、中級者同士の試合になった。
最初の組み手は、沙羅 対 橘 加奈(たちばな かな)。
二人は審判の律子をはさんで真ん中に立って礼をする。沙羅と加奈からは強い闘志を感じた。
「両者、構えて」
二人は同時に構えた。
「始め!」
その瞬間、加奈はダッシュで沙羅の胸に肘打ちを繰り出す。沙羅はとっさに両腕をクロスさせて防いだが、腕にはかなりの痛みがあったみたいだ。
「それは…骨法…」
沙羅が驚く中で加奈は右ストレートを繰り出したが、沙羅は左腕で外側に弾くように払いのけて加奈の胸に掌の一撃を当てた。
(うっ…これは、中国拳法)
加奈は考えながら攻撃を繰り出す。だが、沙羅は加奈の腕を左手で掴むと無防備になっている加奈の腹に掌を当て、反時計回りに回りながら加奈の腕を掴んでいる手を左から右手に持ち替えて左腕の肘打ちをあて、その直後に背負い投げをした。
「孝太郎君直伝の中国拳法よ。孝太郎君に指導してもらってるのは日向君だけじゃないんだから」
加奈は背中から床に激突したが、すぐに沙羅に向けて蹴りを繰り出した。
「おっとっと…」
沙羅は攻撃を防ぎながらバックステップをしたが、加奈は前転するように両手を床につけ、それをバネにして両足から沙羅に向けて飛び込んだ。
沙羅は驚く間も与えられずに食らって吹っ飛んだ。
「どう?英次さん直伝の弧空砲(こくうほう)は?」
「っく…」
沙羅は痛みをこらえながら立ち上がった。
「やるね。二人とも」
「そうだな。それに、あんなに熱血になる沙羅を見たのは初めてだ」
英次と孝太郎はそれぞれ加奈と沙羅の成長ぶりに驚きと喜びの気持ちを持っていた。
こんな話をしている中、加奈と沙羅のストレートが激突し、二人は少し硬直してバックステップで離れた。
「青い龍って言われてる海原さんが指導してるだけあってなかなかやるわね」
「橘さんこそ…骨法がさまになってるじゃない」
二人は不適に微笑んだ後、ダッシュで間合いを縮め、加奈の下段蹴りをジャンプで回避した沙羅は左足の蹴りを繰り出すが、加奈はそれを回避してもう片方の足で蹴りを繰り出し、それが沙羅の背中に当たったと思うと、沙羅の右足のソバットを顔の側面に食らった。
「「きゃっ!」」
お互いに倒れ、少しして立ち上がる。
「なかなかやるわね…骨法は隙がないから踏み込むのに苦労するわ」
「矢神さんもね。日本拳法と中国拳法を合成させるなんて…」
二人は握手してそれを合図に律子が間に立ち、判定をした。
「この勝負は引き分け」
律子だけでなく、誰から見ても引き分けみたいだった。だが、戦い方が凄かったためか、拍手が響き渡った。

沙羅と加奈はそれぞれ孝太郎と英次に歩み寄った。
「凄かったね。二人とも」
「先輩がいたからです」
英次が笑顔で言うと、加奈も笑顔で応えた。
「かなりの自信がついたみたいだな」
「おかげさまでね」
孝太郎が言うと、沙羅は微笑んで応えた。
「龍よ、ちょっといいか…の?」
春江が孝太郎の後ろから声をかけようとしたが、言い終わる直前に孝太郎の姿が春江の目の前から消えた。
「何ですか?」
今度は孝太郎が春江の後ろに立っていた。
(いつの間にわしの後ろに…?)
「話があるのじゃ。今からお主だけわしの部屋に来ておくれ」
「は、はぁ…あ、英次君。悪いけど沙羅を頼む」
英次は笑顔で頷き、孝太郎はいつもと違う感じがする春江に黙ってついて行った。

二人は部屋に入った。
「ま、くつろぎなされ」
春江が穏やかに言うと、孝太郎は何も言わずに座った。
「実は、あのじじいに渡した正宗が戻ってきたのじゃ」
春江は押入れに入っていた正宗を孝太郎に渡した。
「いつの間に…って、何だ?!この軽さは!?」
持ってみたとき、あまりに軽かったために驚かずにいられなかったみたいだ。
「その理由はこの本に一緒に記してある。じゃが、今は渡せん」
春江は一冊の本を持っていたが、孝太郎に渡そうとはしなかった。
「今の俺に渡すことは出来ない。ということですか?」
「そうじゃ。じゃがわしの質問に答えられたら、考えてやろう」
孝太郎はしばらく考えてから聞いた。
「わかりました。で、質問って何ですか?」
「難しく考えることはない。お主にとって格闘技とは何じゃ?」
春江の質問に孝太郎はしばらく考える。そして、出た答えは…
「…自分自身との戦い…ではないでしょうか?」
「ほぉ…そう思う根拠は何じゃ?」
「何度相手をしてる人でも、どんな戦法をもってくるかわかりません。そのことで不安になることもよくあります。でも、その不安に目を背けることなく立ち向かうことこそが、自分自身との戦いだと思います。そして、人生でも同じことが言えると思います」
「よかろう。約束どおり、これを渡そう」
そう言って春江は孝太郎に本を渡す。
「その本には、ある村に伝わる伝説が書かれておる。そして、その正宗に関することもじゃ」
「その伝説が、俺と何のかかわりがあるのですか?」
「お主が『青い龍』という異名を持っておることにふと興味が沸いての…」
春江は微笑んでいた。しかし、孝太郎は興味のほかに何かがあることを察していた。
孝太郎は疑問を抱きながらも部屋を後にし、自分の荷物に正宗と本を入れた。

「まさか一瞬で、しかも何も感じさせることなくわしの後ろを取るとは…どうやらあやつの内に眠る龍が目を覚まそうとしておるようじゃな…青龍斬魔拳はその前触れということか…」
春江は誰もいない部屋で窓の外を見て呟いた。
「そして、龍が目覚めたとき、お主は真の力を発揮するじゃろう…」

孝太郎が道場に戻ったとき、既にほとんどの試合は終わっていた。
勝ち残っているのは、翔と誠司で、これから決勝戦が始まるところだった。
「またこうなるとはな…」
「大会では負けたけど、今度こそわいはおんどれに勝ったる!」
翔が落ち着いた口調で言い、誠司が威勢のいい声で言う。
先に誠司が構え、翔は精神統一してゆっくりと構えた。
(孝太郎…見ててくれ)
(心配するな。俺はいつも見てるぜ)
翔と孝太郎は一瞬だけ目を合わせた。それだけでお互いに意思が伝わったみたいだ。
さすが親友同士といったところだろう。


<あとがき>
孝太郎から「風読みの回避」を教わった沙羅。
そして、孝太郎の修行の状況を知って驚く。
その後の夏目の大胆な行動。
沙羅と加奈の試合ではお互いに引くことはなかった。
そして、戻ってきた正宗と一緒に渡された本。
それには何が書き記されてるのか?
次回、翔と誠司の試合が…。
果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのだろうか?
今回はここまでです。
短文ですが、以上です。

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