挫折

作者:都波 心流


 己の限界を超えられなかった瞬間に味わう挫折感。
 挑戦しても成功しなければ無意味となり敗北する。
 負けることを嫌い、それでも負けを認めないといけない。
 誰もが経験する壁であり、自分自身を確認する鏡となる。

 業務委託として依頼先の会社で仕事をしていた青年。
 名前を山本 敬助(やまもと けいすけ)という。
 大学卒業をした新人の24歳だ。
 入社したのは1年前のフリーターから正社員で働こうと思った時。
 採用されて数ヶ月は土曜日講習を受けて待機状態を迎えた。

「おかしい? 変だ?」

 誰もいない場所で呟いてしまう。
 交通費の負担が自腹であり、自分のパソコンに必要なツールをインストールしていき、勉強する教材は自己負担となっている。
 会社の先輩方の優しさに浸って待機状態が続いた。
 講習を受けても実際に業務を受けないと意味がない。
 親からその会社は変だという風に言われた。

「よし、委託先の会社で頑張ろう」

 会社の方針としては講習である程度の基礎知識を身につけてから委託先で業務をしてもらうことになっている。
 派遣社員と似てなくもないが……。
 会社の先輩から業務シートの作成をして、その書類を委託先に提出しなければならない。
 そのシートには1年間のフリーターの部分が、他の会社での業務経験を積んだことになっていた。
 これは立派な経歴詐称で法律違反だ。
 そうまでしないとやっていけない会社なのか?
 それを考えるのはもっと後の話である。

「えっ? 一人で行くんですか?」

 俺は不安で一杯だった。
 だってそうだろう?
 未経験者なのにいきなり経験者扱い。
 委託先でサポートなしで一人で仕事をする。
 こんな危ないやり方では結果は既に見えていた。
 1ヶ月の期間で働く筈なのにたった3日で切り上げを喰らう。

「キミはもっとゆっくりとしたペースで働ける所でやった方がいいよ」

 委託先の上司からそんなことを言われた。
 役立たずで終わった俺は一体何だ?
 会社からは一方的に説教めいた事を言われた。
 こちらの言い分を聞くつもりはないらしい。
 ある数時間後、会社の中で部屋の模様替えをするらしい。
 正社員として入社したが保証が1年以上経過しないとなれない。
 それまでは仮社員みたいなものだ。

「一身上の都合で退職いたします。短い間でしたがお世話になりました」

 携帯電話を使っての退職希望。
 先輩方からの長めの話を聞いたがどうせ辞めるから聞き流した。
 持ってきた教材を持ち帰るように、また世話になった先輩方にご挨拶した方がいいというメールが来た。
 それは会社の先輩からだ。
 やられた仕打ちに同情してくれたみたいだが俺は行かなかった。
 罪悪感がないといえば嘘になるが、やられた仕打ちによるダメージが大きかった。
 それ以降、その会社とは縁切りとなる。

「好きだからって成功するとは限らない」

 好きな分野と思い込んだことが間違いだったのだ。
 学校で勉強している途中から疑問だったから。
 これが本当に俺のやりたいことなのかってね。
 俺の中で頑張りたいという気持ちがまだ残っていた。

「新しい事でやってみるか?」

 意外と自分に適した仕事になるかもしれない。
 現実は理想と異なるものだ。
 全く知らない分野で挑戦してみようと思い立った。

「よし、ここだ」

 目指したのは印刷業での工場。
 新人社員として入社し、健康保険などの保証も確保した。
 見るもの何もかもが初体験。
 前の会社では講習程度だけだったから、ちゃんとしたまともな仕事をするのは初めてだ。
 体力を使う、筋肉痛や打撲など痛いものが多かった。
 メモを取っては仕事を覚えようと努力する俺。
 だが……数ヶ月経過しても能力が伸びないし失敗も多い。
 先輩からの叱責で精神的ショックを受ける俺。
 仕事が終わった後は毎日が反省会で怒られてしまう。
 毎日、毎日、毎日。

 仕事が進まず時間を取られてしまい、
 先輩にアドバイスを聞いても上手くいかない。
 わからない所はわかるまで聞く。
 何を基準にわかると言える? どうすれば分かったといえる?
 わかったつもりでも実際に仕事をするとまた別だった。
 失敗をして繰り返さないようにしてもまた失敗する。
 3ヶ月ほど経過して先輩からこの仕事やっていけるか?と聞かれた。
 以前まではやれる頑張ると自分になりに言った。
 しかし先輩方はやる気がないように見えたらしい。

 結果が上手く出てない以上、
 何を言われても自分が悪いことに変わりはない。
 このままでは会社に迷惑をかけてしまう……限界だ。
 この仕事は向いていない。
 長期的な想像をした時、自分はやっていけないと結論が出た。
 3ヶ月経過して給料を受け取る時期に合わせて退職する。

 これで2度目の挫折だ。
 好きな仕事もダメ。
 全くやった事のない仕事もダメ。
 ダメ出しの人生で、俺は未来が見えなくなった。
 親からは早く就職しろと言ってくる。
 確かに就職して稼がないとダメだと思う。
 それは言われなくてもわかっていることだ。
 ……だが……俺に何が出来る?
 何も出来ない能無しの俺に一体どんな仕事が?

「…………」

 真面目でも結果が出なければ、努力のプロセスは何の評価にもならない。
 会社は儲けることが命。
 もちろん人付き合いとしての世渡りもある。

「生々しい現実」

 俺はフリーターの道に進むことにした。
 正社員として働く場合、何かと束縛されてしまうから。
 今のモチベーションでは短期バイトを選ぶのが得策だ。

「よし、ここにするか」

 重々しい雰囲気ながらも履歴書を作成する。
 正社員として4ヶ月で辞めた事を記入しないとならない。
 そんなハンディがあれば、面接で必ず何故辞めたのか?と聞かれるであろう。
 返答次第でかなりの確率で不採用となる可能性がある。

「やるしかない……稼がないと生活できないから」

 自分に言い聞かせるように短期バイトを決意。
 8月頃からのスタートで夜の時間帯だ。
 急募バイトが多かったので求人を選ぶのは大変だった。
 俺が選んだバイトはスーパーのアルバイトである。
 時給は820円でレジや清掃などやる事は色々だ。
 最初の段階は色々と先輩に教わって学んでいき、段々と自分で仕事がやれるようになってくる。
 3ヶ月もすれば、レジを任されるほどになった。

「ありがとうございました」

 レジでお客さんのお金を受け取りお釣を渡す。
 今日の客の出入りは少ないほうだ。
 俺は店にある品物のチェックに回っていく。

「きゃっ!!」
「えっ?」

 俺と同じバイトの女の子が足を滑らせた。
 その弾みで幾つかの品物が壊れてしまう。
 食器コーナーにあるコップや皿まで落ちた。
 周囲にお客さんがいなかったのが幸いだが、
 食器の割れた音で他のバイト仲間が駆けつけてくる。
 彼女が謝ろうとしたところで俺は遮った。

「申し訳ありません。転んで割ってしまいました。すぐに片付けます」

 俺は先輩たちに怒られてしまった。
 売り物を壊したのだから当然のことだろう。
 工場で怒られた経験があったので、我慢するのは慣れている。
 破片を片付け、再び仕事に戻っていく面々。
 先ほど壊したバイトの女の子が声を掛けてきた。

「どうして庇ったんですか? 私が割ったのに」
「怒られるのは慣れてるからね。それより同じ失敗をするなよ」
「あ、はい……すみません」

 相手の胸元から名札を見ると、そのバイトの女の子は石井という名字だと判明した。
 年齢的には短大生を思わせる若い女の子。
 ちょっと子どもっぽいような顔立ちをしている。
 間違いなく俺より年下だろう。

 バイトを続けて半年が経過。
 それなりに慣れてきたが、やはり人付き合いは苦手だ。
 共通となる話題がない、芸能人や歌番組もよく知らない。
 ニュースの話題だけでは限界がある。
 新聞を読むことも必要かもしれないが長持ちしない。
 そんな俺でも親しくしてくるモノ好きな相手がいた。
 前に失敗を庇った石井という女の子だ。
 俺はまだ働けると感じて長期に変更してもらった。

「あっ、そこの品入れておいて」
「はい、わかりました」

 石井さんは丁寧な敬語で着実に仕事をこなしている。
 時折、失敗もあるが、それはお互い様といえよう。
 誰だって失敗の一つや二つはあるだろ。
 その時はお互いにフォローすればいいだけのこと。
 仕事が暇になったので何気に話題を振ってみた。

「石井さんって短大生?」
「いいえ、大学生ですよ」
「そっか、勉強もバイトも両立するのは大変だな」
「そうですね、でも慣れればそうでもないですよ」
「ま、無理しない程度に頑張って」
「はい、ありがとうございます」

 俺は壁を作ってるのだろうか?
 どうも女性は苦手だ。
 何を考えているのかが心が掴めないから。
 それでも石井さんは色々な話をしてくれた。
 学校のこと家でのこと家族のこと趣味のこと。
 俺との会話を楽しんでいるかのような笑顔も見せてくれる。
 きっと愛想笑いだろうけど、比較的話しやすかった。

 1年が経過した時。
 高校時代の知り合いと飲み会をした。
 武井という男だが、今は大学生として勉強中。
 性格的に騒がしいヤツで何かと不真面目な印象を受ける。
 少なくとも俺とは性格的には正反対だと思えるぐらいに。
 そんなヤツから奇妙な相談事を受けることになる。

 場所はとあるラーメン屋。
 相談を受ける代わりとしてラーメンを奢ってもらうのだ。

「お前って意外と一途だったんだな」
「失礼なヤツだな、俺が一途だと変かよ?」

 内容は恋愛相談。
 中学時代からずっと同じクラスで片想いを続けてるとの事。
 ラーメンを口にしながら聞き役に回る。

「悪い悪い。んで、相手は誰なんだ? 俺の知ってるヤツか?」
「石井だよ、石井」
「えっ?」

 一瞬だけ、同じバイトの後輩を思い出した。
 まさかとは思ったけど、すぐさま否定の意思を抱く。
 石井なんて名字はどこでもあるのだと。
  
「違う大学通ってて、スーパーのバイトと両立してるそうだ」
「よく調べたな。っていうか、働いてるとこって、俺のバイト先のスーパーじゃないだろうな?」

 もしそうなら世間は狭いというものだ。
 武井はどこのスーパーなのかはわからないと言った。
 俺のバイト先にいる石井さんの事を彼に話してみる。

「おいおいマジかよ。高校はどこだ?」
「焦るなよ、高校までは訊いてないって」
「頼む、来週までに調べてくれないか?」

 あまり探りを入れたりするのは好きじゃないが、他ならぬ知り合いの頼みでもある。
 高校を尋ねるぐらいなら別に問題はないだろう。
 引き受けたら彼は大喜びしていた。
 両手バンザイをアピールして目立ってたので、一時的に他人のフリをしたのは余談である。



 汗水流して働くスーパーのバイト。
 商品の仕分けをするのが大変だったよ。
 そんな忙しい一面が過ぎたので、合間を縫って石井さんに声を掛けてみた。
 
「石井さん、ちょっと質問あるけどいいかな?」
「はい、なんですか?」
「高校時代の武井って知ってる?」
「えっ!? ど、どうしてそれを!?」
「あ、やっぱり同じ高校出身だったんだ」

 心底ビックリする顔ってあんな顔なのか。
 石井さんの知らない一面を見た感じで面白かった。

「えっと、山本さんも同じ高校ですか?」
「ああ、武井とはクラスは違うけど知り合いなんだよ」
「そうなんですか」
「でさ、無粋な質問になるんだけど」
「はい?」

 質問するのは、内容が内容だけに躊躇してしまう。
 だけど、頼まれている以上は訊かないといけない。
 俺は引き受けたことは責任をもって成し遂げたいから。

「石井さんは今、彼氏いる?」
「な、なんでそんなこと訊くんですか!?」
「あ、やっぱ答えてくれないか。そうだよね、悪い、今のは訊かなかった事にして」
「……誰かに頼まれているんですね?」
「俺の口からは何も言えないです」
「……」
「怒るなよ、恨むなら頼んだヤ――」

 口が滑りそうになって、すぐに手で押さえたが既に遅い。
 睨まれて誰に頼まれたのかを尋問された。
 誤魔化すことも出来ないと悟った俺は大人しく白状する。

「武井先輩……意地悪です」
「……頼む、内緒にして」
「いいですよ。その代わり、山本さんにお願いがあります」
「お願いって?」
「武井先輩に会いたいのでセッティングして下さい」
「俺がか?」
「はい、女の子の気持ちを探った無粋な山本さんにです」

 なんとも嫌味なことを言ってくれる。
 だけど探ったことは事実だし、まぁ、それで恋が実るのであれば構わないか。

「わかった、とりあえず都合が良い日を作ってくれ」

 俺は武井と石井さんの仲をとりもつ事になった。
 お互いに遠慮していたけど、すぐに両想いだとわかったよ。
 二人が幸せになれるように頑張るのみだ。



 数日後、石井さんはバイトを辞めて大学に専念する。
 おそらくそれは建前だろう。
 武井との時間を作りたかったのが本音に違いない。

(バイト、変えようかな?)

 このバイトは何かと覚える事が多い。
 もっと単純な作業で力仕事の方がいいかもしれない。
 他のバイトに挑戦してみようと思った。
 ま、そんな風に適当に理由つけておけばいいだろう。

 でも、世の中って気づかない事が一杯あるんだ。
 バイト仲間の女性で川村さんというフリーターがいる。
 仕事の必要性で声を掛けることは数回だけあったけど、最近は川村さんと会話をする事が増えてきた。
 俺からは必要にならない限りは話し掛けないのだが、向こうから暇な時に声を掛けてくるのである。

「石井さん、取られちゃったわね」

 前触れなく川村さんにそう言われてしまう。
 レジの仕事をしており、客がいない状況で暇だったから。
 その隙を狙ってのことだろう。

「そういう風に俺が仕組んだからね」
「仲人までしちゃって人が良すぎるわよ」
「あのさ、誤解のないように言うけど、俺は石井さんをバイトの後輩として見てたぞ」
「へぇ〜、好きだったんじゃないの?」
「それはない」
「えぇ〜、即答するの?」
「事実だから、ほらっお客さん相手しないと」

 客が来たので仕事の持ち場に戻る。
 川村さんも同じように仕事に励む。
 仕事に集中すると時間はアッという間だった。



 ある雨の日。
 バイトが終わった後、店の出口に向かった時。
 雨が降ってることを目にして舌打ちする。
 天気予報を見るのをすっかり忘れていた。
 傘を持ってないから買うしかないのかなぁ。
 
「何してるの?」

 川村さんが俺に声を掛けてきた。
 どうやら今から帰る所らしい。

「雨宿り」
「傘が持ってないから買えばいいのに」
「今そう思ったところだよ」
「家どこ? 送ってってあげるわよ」

 善意で言ってくれてるのはわかる。
 仮に悪意があってそう言ってたのだとしても、俺みたいなヤツから奪えるものなんて何もない。
 失うものが何もないから。

「ありがとう」

 お礼を言って素直に送ってもらうことにした。
 俺が傘を手にして、川村さんと相合傘となる。
 何となく場の空気に緊張が走った。

「……」
「ねぇ」
「?」
「迷惑だった?」
「なんで?」
「何か態度がよそよそしいから」
「当たり前だよ」
「なんで当たり前なの?」
「異性と相合傘をして意識しない方が無理だから」
「……」
「……」

 突っ込みなしってのが辛いです。
 ま、下手に何か言われても対応できそうもない。
 雨のザザァーとした音だけが周囲に響いていた。

「……俺の家ここだから」
「あっ……」
「んっ?」

 傘を渡して家に入ろうとしたとき、川村さんが俺に何か言いそうな態度を見せた。
 何か話し掛けたほうがいいみたいだ。

「石井さんと武井君、上手くやってるといいな」
「仲良くやってるでしょ。長年想い続けてる似た者同士で」
「だといいけどな、あともう一つ話してもいい?」
「別にいいけど、なに?」
「川村さんってずっとバイトでいくの?」
「今の所はね。山本君はどうなの?」
「フリーターで一生を終えるだろうね。正社員って要求するレベルが高すぎて長続きしないんだ」

 正社員は何かと待遇が良くて保証も高い。
 それに見合うだけの仕事要求レベルも高い。
 俺にとって正社員の仕事はどの職種でも不向きなんだ。
 単純作業のバイトが自分には合う。

「将来性の不安はないの?」
「そりゃあるけどさ。正社員でも将来が安定とは限らないだろ。少なくとも継続できなければ意味がない」
「まぁ、そうだけどね」
「どちらにしても、働いて稼がないと生活できないよ」

 バイトだろうと正社員だろうと、共通してるのは生活するために働いてること。
 その中身の云々は人それぞれで良いだろう。

「雨が止んだね」
「おっ、本当だ」

 お喋りしてる間に雨があがったようだ。
 何となく今回の会話は有意義だった気がする。
 
「それじゃ、川村さん、また今度ね」
「ちょっと待って」
「えっ?」

 何だろう? 何か用事かな?
 川村さんの様子が何となく変だ。
 どことなく落ち着きがない。
 さっきまでは何ともなかったように見えたのに。

「ちょっと耳をかして」
「??」

 内緒話でもあるのかな?
 そう思いながら耳を近づけると……。

「っ!?」

 ほっぺに川村さんの唇が!?
 思わず川村さんの顔を見ようとするが、
 肝心の川村さんが背中を向けてしまった。

「じゃあ、バイバイ!!」

 一方的にそう言い残して立ち去る川村さん。
 ほっぺにチュッされてしまった事実で、俺はその場に立ちすくんでしまう。

 心臓がドキドキしてくる。
 顔の全てが熱を帯びてボーとしてしまう。
 心の中で何で?って叫び声が聞こえるけど、川村さんの唇の感触がほっぺを通じて再現された。

 挫折してる俺の心の中で癒される何かがある。
 今後どうなるか、なんて誰にもわからない。
 それでも、俺は俺なりに考えてみよう。
 川村さんのことだけでなく自分のことも含めて。
 先の事よりも今、この現在を俺は感じていたい。
 誰もよりも、何よりも、今ある生きかたを。

END

<あとがき>

こんにちは、都波 心流です。

テーマが挫折だけに恋愛面が結構アッサリしちゃってるなぁ(^^;
たまにはこういう現実味あるような小説にも挑戦しようと思ったので。
主人公の心理描写は真に迫るものがあったと作者ながらに感じた(笑
書き方も違った感じになってるかもしれないなぁ。
利点としてこっちはかなりのスピードで書けるということかな。
感情移入できればそのまま文章にしてしまえばほとんど形に出来るから。

では、また。(^^/



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